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14 棺(ひつぎ)をご紹介〜④ ネットショッピングBASE Nagomi 〜紙製「夢旅(ゆめたび)」〜 

今回で、「赤ちゃんの棺(ひつぎ)をご紹介」シリーズ4回目となります。
これまでは、他社のひつぎを紹介させていただきました。今回は自社Nagomiの赤ちゃんのひつぎ「夢旅」についてご紹介していきます。この夢旅は、昨年2024年(1月〜12月)度、105個を全国の医療機関や個人購入者の方へお届けすることができました。今回Nagomiの「夢旅」の魅力についてご紹介していきたいと思います。

ネットショップBASE Nagimi 「夢旅」のひつぎの魅力〜その①〜

●「かわいい」を形にしたデザイン(柄)
突然の赤ちゃんとの別れに両親や家族は戸惑い、その悲しみは計り知れないものがあります。
その悲しみに少しでも寄り添い、赤ちゃんとママ・パパ、ご家族のやわらぎある時間のお手伝いができたらいいなという思いから、Nagomiでは4年前(2021年6月)から赤ちゃんの棺の開発を進めていました。

そのため、Nagomiでは悲しい状況の中でも精神の安定につながる温かみある色が必要と考えました。また、赤ちゃんがゆっくり夢見て眠っているのをイメージした、優しくて、温かみのあるデザインにしたいと考え、専門業者(https://kamimania.com/)と相談の上に仕上がったデザイン(柄)となっています。イタリアなどの海外から取り寄せられたかわいいデザインペーパーから作られたひつぎとなっています。

ネットショップBASE Nagimi 「夢旅」のひつぎの魅力〜その②〜

●布団がついている
赤ちゃんを長時間安置させることで、赤ちゃんの容貌が変わってしまうと恐れ、赤ちゃんと一緒に過ごす時間よりも火葬を優先する家族が少なくない傾向があります。また、火葬場の状況によって、赤ちゃんと過ごす時間が左右されてしまうこともあります。そういった状況下で、赤ちゃんをひつぎに長時間寝かせておくことがあり、布団となるものが必要になるかと思います。布団の代用となるタオルやハンカチでも構いませんが、予め用意があるものの方が家族の負担が軽くなると考えています。Nagomiの棺布団は、敷いたまま火葬が可能です。(火葬される施設によって、布団自体禁止の施設があるようです)
〈Nagomiの棺布団のメリット〉
・天然綿で、ふわふわしている(他社よりも、厚みがあります)
・赤ちゃんを長時間寝かす場合、ふわふわ布団が赤ちゃんにとって寝心地がいい
・赤ちゃんから出る滲出液(体からの体液)が出る場合、棺が汚れたり、損傷しないよう防いでくれる(布団が吸収してくれる)
〈Nagomiの棺布団のデメリット〉
・布団を添えているためコストがかかる

ネットショップBASE Nagimi 「夢旅」のひつぎの魅力〜その③〜

●紙製のひつぎ
大人のひつぎは、木製、布製、アクリル製、段ボール製があります。赤ちゃんの棺の素材は紙製、木製、段ボールの3種類があります。Nagomiのひつぎは、紙製で、厚みが約2mm(1円玉2枚重ねた厚さ)あり、強度が出るように工夫しています。紙製のひつぎは木製に比べて軽量なので持ち運びが容易にできる、火葬時間が短縮できるというメリットがあります。Nagomiの棺は、火葬が必要な妊娠12週から使用できるサイズから展開しています。少ない週数こそ、紙製のひつぎを、Nagiomiでは推奨しております(火葬時間が短縮できることで、遺骨をより残しやすくするため)

Nagomi「夢旅」の情報

〈サイズ〉3サイズ展開
Sサイズ:約横148×縦210×高さ100mm(A5用紙ほどの大きさ)
Mサイズ:約横210×縦297×高さ130mm(A4用紙ほどの大きさ)
Lサイズ:約横250×縦405×高さ160mm
〈素材〉紙製
〈セット内容〉ひつぎ1点、敷き布団1点、かけ布団1点
〈注意事項〉1つ1つ手作りのため、サイズや色合いなどに多少の差があります。布団の中綿はオーガニックコットンなので、種の殻や葉ゴミなどの混入物がありますが、火葬には問題ありません。

最後に

流産や死産は突然起こる場合が少なくなく、親の精神的負担が大きいと言われています(※子どもを亡くした家族への支援の手引き)。そのような中で、赤ちゃんを見送るための品を準備することはとても負担が大きいと考えています。少しでも、赤ちゃんのために可愛く見送ってあげたいと願う親の気持ちを考えて、夢旅は常に改良をしています。
赤ちゃんをに見送られるご家族にとって、後悔なく赤ちゃんとの時間を過ごせますよう祈っております。

その他参考文献:「退院後の長期的な観点からも,喪失による心痛の軽減や,精神的混乱への理解や回復に向かっての支援を促進していた」(※堀内成子、周産期喪失を経験した家族を支えるグリーフケア:小冊子と天使キットの評価、助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol. 25, No. 1, 13-26, 2011論文を読む

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