亡くなった赤ちゃんにできることの一つに、赤ちゃんの体をきれいにしてあげることがあります。
しかし、在胎週数が少ない赤ちゃんの場合は、皮膚が未熟なため沐浴や清拭(体を拭いてあげること)が難しい場合が少なくありません。
赤ちゃんが少しでもきれいな状態で、一緒に過ごせるよう赤ちゃんのスキンケアについてご紹介します。
亡くなった赤ちゃん(死産児)の特徴
亡くなった赤ちゃん(死産児)は、体表面積が大きいため早く体が冷えてしまいます。そのため皮膚の色の変化がとても早く、また皮膚が薄いため成人に比べて乾燥が著しいです。亡くなった赤ちゃんは腸内細菌が少ないため乾燥から守ってあげることで、少しでもきれいな状態で一緒に過ごすことができます。皮膚がとても薄いため、ガーゼや綿花などの上にそのまま(オイルを使用しないまま)寝かせてしまうと、繊維が皮膚に貼りついてしまい取れなくなってしまう場合があります。
ここで紹介するものは、当事者であるママの体験談を参考にしたり、現場で働く助産師が実際に行なっているケア内容の一例です。
赤ちゃんの体の状態に合うスキンケアをお母さんやお父さん、ご家族の方が選んでしてあげましょう。
小さな赤ちゃんにできるスキンケア
①体を拭いてあげる(清拭)
②沐浴(湯につけてあげる)
③保湿してあげる
④爪を整えてあげる
⑤汚れたガーゼなどを交換してあげる など
【参考文献】死産児安置のための棺の開発研究、多賀晶江、2015
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssds/20/3/20_KJ00008686592/_pdf/-char/ja